こんにちはyumaです。今回はkindle unitedで読める”「貞観政要」がやさしく学べるノート”を読んでみたので書評を書いていこうと思います。
「貞観政要って、“リーダーになる人が読む本”だよね」
そう思って今まで手を伸ばさなかった人、正直多いと思います。
たしかにこれは、歴代中国皇帝のなかでもトップクラスに有能だった「唐の太宗」とその家臣たちが、国をどう治めるかを真剣に語り合った“帝王学の教科書”です。
でも実際に読んでみた僕は、むしろ「一般の僕たち」こそ読むべき本だと感じました。
なんでかというと僕たちが社会で働くうえで避けられないのが「誰のもとで働くか」という問題だからです。
もしあなたが「どんな上司についていくべきか」「この人は信頼できるか」を判断する目を持っていたら、今よりずっと働きやすくなると思いませんか?
『貞観政要』は、リーダーを“選ぶ側”にこそ刺さる本。
今回はそんな視点でこの本を読みながら、印象に残ったポイントをシェアしていきます。
この本を読むに至った経緯(読み飛ばしOK!)
で、なんでこの本を読んでみたかというと、YouTubeで中田敦彦さんが『貞観政要』を解説している動画を見て、単純に「面白そうだな」って思ったのがきっかけです。
でもたぶん、こう思う人もいると思うんですよ。
「じゃあ中田さんの動画でよくない?」って。
でもね、そこが違うんですよ。
YouTubeって便利だけど、見てる人は100万人単位でいるわけで、同じ動画を見て、同じ要約を聞いてる人が山ほどいるんですよね。
そうすると何が起きるかというと、自分の頭で考える前に“誰かの意見”がインストールされちゃう。
それって、自分の考えがあるようで実は「誰かの考えをそのままなぞってるだけ」になってるなって。憧れの人の劣化コピーになってしまってるような感覚があるんですよ。
だから今回は、ちゃんと本を読んで、自分なりに考えてみたいと思ったんです。中田さんの動画で語られてない部分も含めて、自分の言葉でまとめてみたら、少しは「自分の考え」になるんじゃないかなと思って。
印象に残ったポイント
今回は特に印象に残ったポイントを、3つに絞って紹介していきます。
“賢者は歴史に学ぶ”
昔からよく聞くフレーズに「賢者は歴史に学ぶ」ってありますよね。
僕もそれを信じて、学校で習った歴史をなんとか自分の生活に活かそうとしてたんですけど……正直、全然ピンと来ませんでした。
結局、具体例がないと何に活かせるのかわからないんですよね。
で、その具体例をめちゃくちゃわかりやすく示してくれたのが『貞観政要』での李世民の言動だったんです。
たとえば、「不老不死なんてない」と彼ははっきり断言しています。
「そんなことを求めるのは無益だ」と。
で、その考え方の根拠が、なんと「秦の始皇帝」の失敗なんです。
始皇帝は不老不死を求めて、怪しい術者の言葉を信じて振り回されてしまった。それを踏まえて、李世民は「その道に進まない」という選択をした。
これって現代でも応用できますよね。
変な宗教とか、根拠のない占いとか……今も僕たちはそういうものに影響されることがある。
だからこそ、「歴史の失敗」を知っておくのはすごく価値があるんだなと感じました。
他にも”賢者は歴史に学ぶ”を示すエピソードがたくさんあって、こういう風に歴史を学べばいいのかととても参考になりました。
嫌いな人でも公平に評価するということ
もう1つ刺さったのが、「好き嫌いで人を評価しない」っていう話です。
やっぱり、自分の好きな人だけを重用して、能力のある人を評価しないと、
周りは腐るし、チームは機能しなくなりますよね。
李世民は身内であっても、かつての敵であっても、能力がある人はちゃんと認めていたそうです。
だからこそ、今でも中国史の中でも屈指の名君と言われてる。
この話を読んで、僕は「こういう人についていきたいな」って思いました。
もし職場にこんな上司がいたら、迷わずついていくべきじゃないかなと思います。
部下からの注意を受け止める器の大きさ
最後に感動したのが、李世民が部下の進言や注意をちゃんと受け入れていたという話。
歴代の中国皇帝の多くは、部下に注意されると怒って処罰してしまったりして、結果的に国が滅んでしまった例も多いんです。
でも李世民は違った。
指摘されたら反省し、すぐに行動を修正する。
それを何度も繰り返して、国を安定させた。
読んでいて、「良いリーダーってこういう人なんだ」と納得しました。
でもこれって、部下側の姿勢も問われてるなと思ったんです。
僕も含めて、部下は上司に意見を言う勇気を持つべきだ。
僕自身、これまではリーダーに何か言うのが怖くて避けていたけれど、
この本を読んでから少しずつ、ちゃんと意見を伝える努力をしています。
まとめ:この本が“働く僕たち”に効く理由
貞観政要は、「リーダーになる人のための本」だと思ってたけど、実際には僕たちのような“働く側の人間”にこそ学びがありました。
- 歴史に学ぶってこういうことかと腑に落ちた
- 上司を見る目が少し養われた気がする
- 自分も意見を言う勇気を少し持てるようになった
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